陸上のスパースター桐生選手
<h3>桐生選手のトレーナー後藤先生の活躍</h3>
・日本人初の9秒台を出した時真っ先に抱き合ったのがアスレチックトレーナーの後藤さんでした。
誰が10秒台の壁を破り、9秒台をだすのか日本中が楽しみにしていた中だけあって、本当に記録を出した時は、本当にシビレました。その桐生選手をずっと支えていたのが、メディカルトレーナーの後藤さんでした。
後藤さんは主に桐生選手の怪我の予防、大会までのコンディション作り、鍼治療によるコンディショニングを担当しており、桐生選手を支えてきました。
チーム桐生には桐生先週のコーチ、メディカルの後藤さん、ストレングストレーニングにはあの、ハンマー投げ室伏広治さんがついていられると聞き、驚きました。
チームで桐生選手を支えているため、当然同じベクトルに向かって進んでいるのですが、時にはコーチの意見と桐生選手の思いが違う時があり、そんな時選手の一番近くにいるトレーナーがコーチと選手のクッション作用、緩衝材の役割をすることによって、チームとしてより機能します。
これは、簡単そうに見えて、実はこれができるトレーナーは少なく、むしろ後藤さんの人間力の高さが、このチームに素晴らしい成果をもたらした要因の一つだと思いました。
<h3>最終的にはトレーナーの技量はその方の人間力の高さで決まる</h3>
・もっと詳しくトレーナーの役割の重要性、後藤トレーナーのレベルの高さについて伝えたいと思います。
私が後藤さんのお話を聞けたのは、ほんの1時間ぐらいでしたが、後藤さんの桐生選手との関わり方、距離感はぜつ妙だと感じました。普通、トレーナーは選手との距離が近くため、選手から動きに関してアドバイスなどを求められたりするのですが、そこでアドバイスしてしまうトレーナーはいい判断とはいえません。
特にチームで選手をサポートしている場合、監督、コーチ、ストレングストレーナー、メンタルトレーナー、メディカルトレーナー、栄養士など、一人の選手に役割が違う専門職のトレーナーがサポートしています。ですので、このような場合は、選手に別の部分のアドバイスを求められた場合は専門のトレーナに報告し、専門のトレーナーかアドバイスしていただくようにします。
後藤さんも言ってみえましたが、『職域をおかさない』
チームで選手を見る場合の注意点として、職域をおかさないようにし、トレーナー同士でコミニュケーションを図っていくことの重要性を言われていました。
次に『選手をプレーシャーから守る』ことの重要性を言われて見えました。
選手は活躍すれば、当然メディアの方に追われるようになり、街を歩いているだけで、一般の方からも頑張って下さい、記録期待しています・・など世間からの注目度が上がれば上がるほど、日常生活全ての言動が見られてきます。そのプレーシャーは選手にストレスをため、本来の力が出ない要素にもなりかねません。
ですので、チーム全体で選手をストレス、プレーシャーから守ってあげることも、大きな役割の一つだと教えていただきました。