・エンプティーカロリーについて説明
現代の毒は、もともとは自然の産物であるはずの食べ物を、まともな食べ物とは言えない不自然な代物へと変えてしまいます。
本来、食べること=体づくり、動かすためのカロリーを得ること
つまり、食べることは、生命維持のための基本行為なのですが、不思議な食べ物ばかり食べていては、この生物としての根本すら危うくなります。
エンプティーカロリーという言葉を聞いたことがあるでしょうか。
直訳すれば『空っぽのカロリー』ということですが、カロリーのないダイエット食材のことではありません。
その中身がカラッっぽということですから、カロリーだけはあるのに、体づくり、動かすことには何にも役にたたないもの、という意味なのです。
そんな食べ物を食べていると、どういうことになるか想像できるでしょうか。必要以上に変なもの食べすぎない限り、私たちは肥満にはなりません。
それは当然ですが、食べたものが品らいの役割どおり、からだの中で消化、吸収され、利用されるからです。
わかりやすい言い方うすれば、食べたものを体内で燃やすことで私たちはいきています。それが、体の中でなんの役にも立たないエンプティーカロリーばかりだったら食べ物は一向に燃やされず、溜まっていくだけです。
これは、体からすれば、不必要なカロリーばかり入ってきて、体づくり、体を動かすため本当に必要な栄養は全然入ってこなこないという危機的状態にほかなりません。
かくしてカロリーオバーなのに栄養失調という、一見、矛盾した現象が起こるのです。
エンプティーカロリーの恐ろしいところは、食べても食べても体が栄養不足なため、もっと食べるように脳の指令が働くことです。
これが何を引き起こすかと言えば、もう明らかでしょう
食べ物の毒によって体が徐々に蝕まれる一方、役に立たないカロリーのせいでやすやすと肥満になり、体は生活習慣病の巣窟となるのです。
・たんぱく質と代謝アップの関係
たんぱく質は、代謝の要となる筋肉をはじめ皮膚、髪、骨、血液、内臓など、からだの全ての構成要素になっています。基礎代謝の2割を筋肉が占め、筋肉はエネルギーを大きく消費するエンジンなのです。
痩せようとしている方が高カロリーだからといって、動物性たんぱく質が豊富な肉を敬遠したり、たんぱく質が少ない野菜サラダのみで食事を済ませたりと、間違った食事制限でその摂取量が落ちていくと代謝に必要な筋肉がどんどん分解されていくことになります。
・・・たんぱく質を食べるだけで脂肪が燃える・・・
食事をとった後に上がる代謝を、食事誘発性熱生産と言います。これはいわば食べながらにしてカロリーを消費できるという嬉しい代謝です。たんぱく質は30パーセントと高く、たんぱく質が多い食品をとった方がカロリーは消費しやすいです。
代謝を上げる食事を一言でいうと、筋肉の材料となるたんぱく質、脂肪燃焼を促す良質な脂質、な代謝する時に使われる、ビタミン、ミネラル、これらが豊富に含まれている食品を食べることです。
反対に代謝を下げる食事は、栄養素が少ない食べ物、代謝異常の原因となる糖質過多になりやすい食べ物、また粗悪な油を使った食品などを食べることです。
加工食品やジャンクフードは、体内に炎症を起こし、代謝を助けるホルモンの働きを鈍らせ、腸内環境を悪くします。
完全に避けることは、難しいですが、素材の状態に近い食べ物を選ぶ、原材料表示をチェックするなどで、粗悪な加工食品を食べる機会は減らせれます。
さらに避けたいのはカレーやカツ丼に代表されるような糖質と脂質がセットになった食べ物です。これらを一緒に取ることで、糖質代謝モードがストップし、代謝されなかった脂質まで体内に蓄積されていきます。糖質×脂質は肥満をつくる最強コンビだと覚えておきましょう。