<h3>細胞は記憶するマッスルメモリーって何</h3>
・身体は未だ未知のことが多く小宇宙とも呼ばれています。それだけ様々な細胞間で情報を交換しあっており、身体の機能を正常に導き保っています。その中で興味深いのが、細胞=筋肉は一度覚えたか感覚を記憶するということが分かってきました。これを『マッスルメモリー』と呼びます。
ゴルフのスイング、野球のバッティングなど、相手とのコンタクトプレーがなく、ある程度自分のリズムで動作を行う種目、動きに関しては特にこのマッスルメモリー=細胞が神経系の働きとともに動きを記憶してくれることの働きが大きく作用してくると思います。
マッスルメモリーの状態では筋肉が自動化され、思考、考えなどが邪魔しない状態であり、リズムに身体の動きを合わせるだけで、筋肉、細胞が勝手に微調整してくれ、イメージ通りの動きができる状態と言えます。
今月、女子ゴルフで全英で優勝した渋野日向子選手のコメントの中で、パッティングについてコツをインタビュアーに質問された際、『ラインを読んだりするよりも、自分自身の中にあるリズムを大切にしている』と言って見えました。私はこのコメントを聞き、リズムと表現されているが、もっと言葉を細かく表現すれば、マッスルメモリーの働き=今までの練習によって積み上げてきた、筋肉が覚えた感覚に任しているということだと思いました。
最終的には、頭で考えて動作しているうちは、イメージと動作の間にいくぶんかのズレがあり、このほんの少しのズレが結果に大きく影響しており、徹底的に筋肉、体に覚えさせることこそ、結果を出す人とそうではない方の差に出るのだと考えます。
<h3>ダイエットの観点から見たマッスルメモリー</h3>
・マッスルメモリーはアスリートに限ったことではなく、日常生活を送る私たちにも関係してきます。
ここではダイエットの観点からマッスルメモリーを見ていきたいと思います。細胞は幼少期の状態も記憶しており、現在、身長、体重、性別の方を集めたとします。その際、幼少期に体重が重く、肥満であった場合の方は、同じ食事で制限、運動をしても痩せにくく、細胞は脂肪を取り込みやすい状態だと言えます。反対に幼少期にスリムだった場合は比較的に痩せやすいと言えます。
また、幼少期に全く運動をせず、体がうまく使えない方は、同じ運動をしても効率的に身体が使えないため、代謝が上がりにくく、脂肪も減りにくいと言えます。反対に幼少期に動き回っていた方は、その後青年期に運動をしていなくても、いざ運動を始めれば、代謝を上げる動き方になっており、ダイエットに向いている身体のベースができている為、比較的結果は出やすいと思います。