<h3>高齢者が筋トレをやる必要性とは</h3>
・高齢者にとって筋肉の低下、筋肉の硬さ、筋肉の機能、筋肉の流れ、筋肉の感度の低下など、筋肉が原因でからくる疾患、機能障害は数多く、むしろ筋肉さえメンテナンスし、若い状態にさえ戻せば、防げる病気は多いと考えます。
筋トレ=見た目を美しく見せる為、アスリートが行う事というイメージがありますが、筋肉をつける事は本来、見た目の為でも、パフォーマンスアップの為でもなく、日常生活を当たり前に過ごすために必要な事と考えます。
全米エクササイズ&スポーツトレーナ、介護福祉士として、幅広い年代のお身体を見させて頂き、身体意識、身体機能の個体差はすごく大きく、筋肉の量だけを比較してみても、差がありすぎており、その差が年齢がいった時に直接自分自身の生活活動レベルへとなることが多いです。
だからこそ、トレーナーとして『筋肉の本当の価値』に気付いてほしいのです。
筋肉は26歳をピークに鍛えなければ年々減っていきます。ただ、一年間に1パーセント前後と非常に緩やかに筋肉量は低下し、気づかない間に少しづつ漏れている状態です。当たり前すぎて筋肉の大切さ、価値には気づきにくいですが、間違いなく筋肉の価値は本物の一つと感じております。
私たちは筋トレのプロとして、当たり前のことをシンプルに伝え、最短で結果に導いていく能力を強みとし、自分たちが関わったお客様のお身体には責任を持ち担当させて頂いております。
<h3>高齢者でも筋肉はつくのか</h3>
・高齢になっても筋肉はつくのか・・答えは『正しく刺激を入れればつき、間違ったやり方では全くつきません』
筋肉はアクシンとミオシンという筋原繊維の滑走により、筋繊維に傷がつき、修復、回復という生理現象をへて、以前よりも強くなる性質を持っております。だからこそ、解剖学的に身体を理解し、生理学的知識がなければ、正しい筋肉をつけることは非常に難しと思います。
ガムシャラに重たいものを持ち上げ筋肉をつけようとすれば、成長期の学生や男性でしたら可能です。
ただ、トレーナーからの観点から見れば、意味の薄い重たい筋肉が増えただけであり、私たちが求めている必要とする筋肉とは“ 全く質が違い “ます。
むしろ、ただの機能しない重たい筋肉をつけることは、意味がなく、関節に負担をかけてしまったり、デメリットの方が多いと考えます。
ですので、高齢者にとって必要な筋肉をつけるためには、筋肉の動き、筋肉の可動域、筋肉の連動性を見る必要あり、これらのすべてを理解できるトレーナーに指導して頂くことをお勧めいたします。
また、筋肉の素晴らし点は、的確に刺激を入れれば機能的筋肉がつく点であり、年齢に関係なく筋肉はつきます。
また、成長スピードは若い方に比べれば落ちますが、筋肉は積み上げ作業であり、少しづつ積み上げていく生理的反応のため、年齢がいったからといって悲観する必要は全くありません。むしろ、機能的な筋肉が増えることにより、日常生活での違いを感じやすくなると思います。
筋トレを始める方は、ぜひ機能的筋肉こそ必要であり、ただの重たい筋肉は必要ではない、という考え方だけは忘れないようにスタートをきってほしいと思います。